白内障の手術について

白内障 手術 白内障
Ophthalmology laser microscope operation. Doctor in clinic. Patient eye treatment. Myopia and cataract removal.

40代を過ぎると耳にする白内障。手術は安全であると言われていますが、やはり本当に安全なのか気になりますよね。
今回は、そんな白内障手術について、いったいどんな内容なのかについて調査してみました!

1.白内障の手術は本当に安全?

結論から言うと、現代の白内障手術はかなり安全だと言えます。と言うのも、現在の白内障手術の方法は1990年代半ばに確立されたものであり、既に30年近くの歴史があります。また、その間にも医療技術は日々進歩しておりあらゆる改良が行われてきました。

現在の手術方法が確立する前は、麻酔や水晶体の取り出し方などあらゆる面で難易度が高く、また患者への負担も大きいものでした。※現在は白内障治療は日帰りでの手術が可能ですが、30年以上前は1週間程度の入院が必要だった。

ただ、現在では麻酔も点眼麻酔と言うものに変わり、痛みも苦痛もほぼ無く、さらに水晶体を取り出す際の切開部分も最小限の面積で済むので、目に与える影響がかなり軽減されています。

2.白内障の手術方法

では、実際に白内障手術がどの様に行われるのかをまとめてみました!

白内障手術の5ステップ

上図は日本白内障屈折矯正手術学会の画像を引用しております。
http://www.jscrs.org/index/page/id/76

STEP1
 ■点眼麻酔を行う
 ※点眼麻酔…目薬による麻酔です。
STEP2
 ■小さな傷口から、約5ミクロンほどの水晶体の皮を円形にくりぬきます(図3-1)
STEP3
 ■超音波装置を用いて、濁った水晶体を全て砕き取り除きます(図3-2)
STEP4
 ■元々水晶体が収まっていた袋のみが残ります(図3-3)
STEP5
 ■その袋の部分に眼内レンズを挿入して手術は終了です(図3-4)

白内障手術は3mmにも満たない傷から行われ、片目10分程度の手術時間で済みます。
また、手術中は点眼麻酔を行いますので、痛みもほとんどありません。

白内障手術では濁った水晶体の変わりに、眼内レンズを挿入し人工の水晶体としての機能を補います。
昔は、レンズの種類が豊富では無く、近くか遠くどちらにしか焦点が合わない(ハッキリ見えるのは近くのみ、もしくは遠くのみ)単焦点レンズが主流でしたが、

最近では技術の進化に伴い、近くと遠く両方見える多焦点レンズや乱視を軽減するトーリック眼内レンズなど幅広いニーズに対応できる様になってきています。

ですので、手術を行う事によって以前よりも快適な生活が送れる様になるでしょう。

3.白内障は手術以外では治せないの?

白内障は放置してしまうと、最悪の場合失明に至ると言われています。実際、世界で失明の原因として最も多いのが白内障となっております。

そんな白内障ですが、手術をせずに治す方法はないのでしょうか?

手術以外に白内障を根本的に治す方法は無い

白内障を根本的に治すとなると、現状では手術によって濁った水晶体を取り除くしかありません。と言うのも、一度濁ってしまった水晶体は元の透明な状態に戻すことができないからです。

治す事はできないが抑える事はできる

先程、白内障は手術以外に治す方法は無いと言いましたが、点眼薬を用いれば白内障の進行を遅らせる事は可能です。
何か事情があって手術を受けられない場合や、日常生活に大きな影響がない状態のため急いで手術をする必要がない場合に利用されます。

しかし、白内障になっている状態ですと目の正確な検査が行えず、網膜剥離や眼底出血の悪化に気づけず失明してしまうということもあります。また、緑内障などの合併症も起こり得ますので、点眼薬で白内障の進行を遅らせていても、定期的な検査もしくは、早期の治療を行う事をおすすめします。

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